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薬学部ってどんな学部?

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薬学で研究する薬品には、医療用薬品に加えて食品添加物や洗濯・台所用洗剤など、人間生活にかかわる化学物質までを含んでおり、毒性や薬効など人体への影響、予防法や治療法など「医薬品に関するあらゆること」を探求します。最近は身近な食品中の化学物質の生体への影響調査なども対象に含めるなど、人間の健康と生活環境を守る科学(生命科学)の発展の一翼を担っています。
平成18年4月から「薬剤師の育成」と「製薬企業における研究開発・医療情報提供者の育成」とを峻別し、「薬剤師の養成」は6年制、「薬学分野における人材育成」は4年制にすることが決定しました。つまり6年制の薬学部を卒業しなければ、薬剤師国家試験の受験資格は得られなくなるというものです(※)。
(※)ただし、4年制学部・学科の学生については、平成29年度までの入学者に限り、大学を卒業した後、薬学関係の修士又は博士の課程を修了し、さらに6年制学部の卒業生に比べ不足している医療薬学系科目や実務実習等の単位を、一定期間内に6年制学部において追加で履修し、6年制学部の卒業生と同等であると厚生労働大臣が個別に認める場合にのみ、薬剤師国家試験を受験することができるとされています。(文部科学省HP より抜粋)

学系紹介

薬学系

ここでは、高度な医療を担い、それを指導できる薬剤師、医療薬学研究者、医療技術者になるための勉強をします。近年の医療の高度化や複雑化、高齢化社会の中で最適な薬物治療の実現のため医薬品の適正使用を目的とした総合科学として薬学の基礎と応用に関する知識と技術を学びます。さらにそこから4年次から始まる実習を積み、国家試験へとつなげます。これからの薬剤師には服薬指導、薬量管理、リスクマネジメント、安全な薬物療法の提供、医薬品情報の伝達や治療の推進等の業務のほかに、薬局における一層のサービス向上、病院の医療チームの一員としての積極的な役割が期待されています。薬学科は6年制で薬剤師の資格をとることが出来ます。

薬科学系

ここでは将来の医療品の創始者となるべく薬科学の基礎と応用に関する知識と技術を学びます。医療品の創造には多くの幅広い知識と専門分野での深い理解が必要となります。薬科学は人体の仕組みを理解し、なぜ病気になるのかを調べます。その病気を治すための適切な薬を選び、医療現場で薬が適切に使われるようにします。薬科学で研究する薬品は、医療品だけでなく、食品添加物、洗濯・台所用洗剤など人間生活に関わりのある化学物質まで含んでおり、毒性や薬効といった人体への影響など「医薬品に関わるすべて」を学びます。薬科学は卒業後薬品関係の企業に就職する人が多いです。

主な学科紹介

学科 学科ガイド
薬学科 薬品になる無機・有機物質を研究する薬品化学、薬品の生体への働きを学ぶ薬理学、薬品分析の理論と方法を学ぶ分析化学などを中心にした化学や、人体生理に関することを学びます。また、薬品分析や動物実験など実験が非常に多いのも特色です。
薬科学科 医薬品や医療技術の研究者及び技術者、薬学の知識を持った医薬品メーカーの医薬情報担当者などを養成します。有機化学、無機化学、生化学、物理分析化学などをはじめとする薬学に関する広範な分野を学びます。研究者養成のため、大学院への進学を前提としたカリキュラムを組む大学も多いです。
創薬科学科 生命と薬品あるいは病気の関係など、生命科学に重点を置いています。医薬品の創製・創薬に必要な専門知識と技術を身につけた応用研究者を養成します。大学院への進学を前提に、大学院と連携した実験プログラムを実施する大学もあります。
医療薬学科 チーム医療の場で、薬学的知識を活用して適正な薬物療法を行い、積極的に治療活動に参加する薬剤師の研究領域です。 調剤・医薬品管理などに関する知識・技術の習得を目的とし、医療薬学や臨床薬学関連科目を学ぶことに加え病院や保険薬局などでの実習もあり現場での動きを体験的に学びます。

関西圏で薬学部のある主な大学・学部学科一覧

大学 4年制 6年制
学科 募集人員 学科 募集人員
国立大学 京都大学 薬科学科 ※ 1 薬学科 ※ 1
大阪大学 薬科学科 45+10 ※ 2 薬学科 20+5 ※ 3
岡山大学 創薬科学科 40 薬学科 40
徳島大学 創製薬科学科 40 薬学科 40
私立大学 京都薬科大学     薬学科 360
立命館大学 創薬科学科 60 薬学科 100
同志社女子大学     医療薬学科 120
大阪薬科大学     薬学科 294
摂南大学     薬学科 220
大阪大谷大学     薬学科 112
神戸薬科大学     薬学科 270
近畿大学 創薬科学科 40 医療薬学科 150
武庫川女子大学 健康生命薬科学科 40 薬学科 210
姫路獨協大学     医療薬学科 100
兵庫医療大学     医療薬学科 150
神戸学院大学     薬学科 250

(2018 年度入試)

※ 1:一般入試(前期日程)にて74人を両学科一括募集の予定。その他、特色入試にて各学科3人
※ 2:世界適塾入試で10人
※ 3:世界適塾入試で5人
 薬学系は平成29年4月現在,全国で国立14校、公立3校、私立校56校の計73大学あります。

薬剤師国家試験合格率

(第102回 平成29年2月25日及び26日実施分 受験者総数13,243人 合格者総数9,479 人 合格率71.58%)

順位 大学名 受験者数 合格者数 合格率(%)
1 いわき明星大学 61 59 96.72%
2 金沢大学 42 40 95.24%
3 広島大学 45 42 93.33%
4 近畿大学 162 150 92.59%
5 九州大学 40 37 92.50%
6 名城大学 271 245 90.41%
7 東邦大学 243 219 90.12%
8 神戸薬科大学 298 266 89.26%
9 北海道大学 37 33 89.19%
10 京都薬科大学 397 352 88.66%
11 立命館大学 111 98 88.29%
12 愛知学院大学 160 141 88.13%
13 明治薬科大学 340 299 87.94%
14 徳島大学 58 51 87.93%
15 慶應義塾大学 184 159 86.41%
16 岡山大学 50 43 86.00%
17 静岡県立大学 100 86 86.00%
18 北里大学 271 231 85.24%
19 福岡大学 282 240 85.11%
20 九州保健福祉大学 127 108 85.04%
21 星薬科大学 306 260 84.97%
22 大阪大学 33 28 84.85%
23 富山大学 71 60 84.51%
24 武蔵野大学 148 125 84.46%
25 東北医科薬科大学 342 288 84.21%
26 長崎大学 56 47 83.93%
27 岐阜薬科大学 110 92 83.64%
28 昭和薬科大学 243 203 83.54%
29 大阪薬科大学 340 284 83.53%
30 千葉大学 54 45 83.33%
31 昭和大学 234 195 83.33%
32 東京理科大学 98 81 82.65%
33 東京薬科大学 472 382 80.93%
34 国際医療福祉大学 199 161 80.90%
35 名古屋市立大学 72 58 80.56%
36 日本大学 301 237 78.74%
37 京都大学 37 29 78.38%
38 摂南大学 247 190 76.92%
39 崇城大学 146 112 76.71%
40 同志社女子大学 160 122 76.25%
41 熊本大学 71 53 74.65%
42 新潟薬科大学 214 154 71.96%
43 東北大学 35 25 71.43%
44 神戸学院大学 265 187 70.57%
45 北海道薬科大学 277 192 69.31%
46 北海道医療大学 237 164 69.20%
47 広島国際大学 183 126 68.85%
48 鈴鹿医療科学大学 109 73 66.97%
49 東京大学 11 7 63.64%
50 帝京大学 401 253 63.09%
51 武庫川女子大学 262 163 62.21%
52 福山大学 110 68 61.82%
53 城西大学 336 207 61.61%
54 就実大学 124 75 60.48%
55 高崎健康福祉大学 96 58 60.42%
56 大阪大谷大学 166 100 60.24%
57 安田女子大学 105 63 60.00%
58 金城学院大学 204 121 59.31%
59 北陸大学 208 118 56.73%
60 岩手医科大学 182 101 55.49%
61 横浜薬科大学 393 210 53.44%
62 奥羽大学 145 75 51.72%
63 城西国際大学 100 51 51.00%
64 長崎国際大学 121 61 50.41%
65 徳島文理大学 310 156 50.32%
66 松山大学 109 54 49.54%
67 千葉科学大学 109 53 48.62%
68 兵庫医療大学 207 99 47.83%
69 日本薬科大学 325 151 46.46%
70 姫路獨協大学 110 47 42.73%
71 帝京平成大学 355 151 42.54%
72 青森大学 107 45 42.06%
73 第一薬科大学 307 120 39.09%

 

~第103回薬剤師国家試験(平成30年実施分)の概要~

試験期日:平成30年2月24日(土)、2月25日(日)
試験会場北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県及び福岡県
試験内容:物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務

社会人の声

京都大学 薬学部 卒業
M・M さん

私は現在、丸紅株式会社という総合商社にて、エネルギービジネスの営業を担当しております。本年4月で入社5年目を迎えましたが、これまでに1年間のシンガポールにて海外研修、また国際会議や取引先との交渉のための出張など、グローバルで規模の大きなビジネスの最先端に携わることができていると実感しています。
私が大学時代在籍した「薬学部」はその名のとおり、「薬」を中心とした勉学に励む学部です。学部生活の後半からはより専門的な講義が始まり、また実験や分析などのアクチュアルな実技も行っていきました。学部4年からは研究室に配属され、学会に向けたデータ収集や、論文執筆に向けた実験など時には夜通しで研究室生活を過ごしていました。修士1年になり、就職活動を意識しだしましたが、私は医薬・製薬業界のみならず幅広い業種に先入観なくフラットな気持ちで触れていく中で、現在の商社業界に興味を持ちました。一見、文系と理系で接点がないように感じるかもしれませんが、研究室生活で日々意識していた、『仮説を立てそれを証明するために最適な手段を行う』といった、理系的な物事の捉え方や分析方法は、就職活動中さらには今の社会人生活にも大いに役立っています。大学や大学院での勉強・研究は、専門的な知見を得るだけでなく、今後の生き方・考え方にも大きく影響する時間であったと、社会人になって改めて感じています。
学生時代は、部活に交友関係、恋愛と多感な時期で、勉強はどうしても後回しにしがちになりやすいです(自分もそうだったので、その気持ちは凄い分かります)。そんな時は、自分の中で目標を設定してそれに向けて必死に頑張ってみて下さい。目標はなんでも良いと思います、目先の試験で何点何位以内を目指す、模試判定でAを出す、具体的に、こういった専攻に進みたい、こういった職業に就きたい、だから今を必死に頑張るでもなんでもけっこうです。大事なのは目標を立てたからには絶対に投げ出さないこと。壁にぶち当たったときは自分一人で抱え込まず、友人や家族に相談するのも大事だと思います。周りの人に相談していく中で、他の皆もそれぞれの悩みや苦労を抱えて頑張っていくことに気づき、それを励みに頑張っていけるはずですので。
受験生活で得た経験・仲間は一生の財産になります。私も関西から場所を移した今でも、当時の交流も種々あり、思い出話に花を咲かせることもあります。辛いこともありましたが、今こうやって楽しく過ごせているのは何よりも学生時代に頑張ったからだと思います。
最後になりましたが、皆さんのこれからのご活躍を心から祈念しています。身体に気をつけて目標達成に向けて一生懸命頑張って下さい。