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東大・京大・阪大・神大などへの現役合格生を輩出している研伸館(現役高校生対象大学受験指導塾)が発行している大学受験ガイド

大学入学共通テスト試行調査【地理B】

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センター試験とのちがいは?

ほぼ全ての問題で表や地図、グラフや写真の読み取りを求められます。「問題のねらい」の「主に問いたい資質・能力」の項でも、30問中25問で「地図/地理情報を読み取る技能」という項目が挙げられています。しかも現行のセンターでは、図やグラフの背景に潜む知識の有無が判断基準になる問題が多いですが、今回は全体的に「図から読み取れることがら」を探し出し、その場で思考・判断せねばならない問題が多いです。また、大問数の減少に伴い、現行のセンター第5問で出題されている「複数の国の比較地誌」の大問が出題されなくなっていること、第3問では、問題に使用する図が「文化祭の展示資料」という設定で提示されているなど、現行とは違う出題形式となっている大問も見受けられます。

特徴的な問題をピックアップ!

【第2問 問3】仮想の地域の地図が与えられ、与えられた仮想の条件を踏まえ、製鉄所の立地が年代ごとにどう移り変わるかを考えるという問題がありました。これぞ、新入試を象徴する1問だと思います。図やグラフの問題であったとしても、統計データを問うだけの問題であれば、統計データを丸暗記してしまえば思考力がなくても解答できてしまいます。しかし今回はそういった小細工の通用しない、「仮想の地域」を描いた地図による出題でした。誰もが見たことのない地図を、教科書を読めば学べる知識を駆使して「どう解釈し、どう解答するのか」という思考・判断能力が問われました。

【第5問 問4】設問中の主人公が、大分市で待機児童が多い理由について立てた3つの仮説に対し、その根拠となった資料(グラフや地図)をそれぞれ選ぶという問題がありました。図を見て何かを判断する従来の形式とは真逆で、判断の根拠となった図を選ぶという、過去に類を見ない問題形式です。

求められる力・学習で意識すべきこと

思考・判断能力を問う問題の割合が増え、その一方知識理解を問う問題は劇的に減っています。しかし元来、地理という科目では思考・判断能力を問う問題が数多く出題されてきているので、本質が大きく覆ったというほどの変化は起きていないと思います。

研伸館はこう対応する!

すでに2回の試行問題が公開されており、上記のような特徴も分かっています。このことを土台に研伸館では授業内容と自習用教材の『鉄壁地理問題集』の変革を行っていきます。授業では、図表やグラフを扱う時には、そのグラフの背景知識を教えるだけでなく、「今後はどうなっていくと考えられるか?」という未来指向型の問いを多く発することで、受講生の思考能力を高めていきます。また、『鉄壁地理問題集』においては、センター試験の過去問のみならず、 その他の大学の問題でも、思考力を問う良問であればセンター仕様に改変し、掲載していくつもりです。この2つの取り組みにより、新たな時代の入試地理に対応していきます。