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東大・京大・阪大・神大などへの現役合格生を輩出している研伸館(現役高校生対象大学受験指導塾)が発行している大学受験ガイド

大学入学共通テスト試行調査【世界史B】

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センター試験とのちがいは?

現行のセンター試験ではリード文や写真を見なくても解ける知識問題がほとんどでしたが、今回の試行調査では資料(史料)、特に統計データなどが増えたため、問題文を時間をかけて読む必要がありました。また現行センター試験で多く 見られる文章正誤中心の「知識」問題は減り、問われ方は多様化し、難解ではないですが文章や写真などの資料(史料)を読んだ上で考察する問題も出されました。加えて、用語をシンプルに問うような問題は減り、資料(史料)に関連して用語と関連の特徴を組み合わせるような問題が増え、事象の展開の順を問う問題も増えました。グラフ読み取り問題も「考察」を必要とするものがありました。いずれも難解ではないですが、問題数が36問から34問になったにもかかわらず、現行センター試験に比べて解答に時間がかかる問題となりました。

特徴的な問題をピックアップ!

問題形式が特徴的なものとしては、第4問のポーランド分割に関する絵を見て王や国名を判断する問題です。「解答番号 24 で①を選んだ場合は解答番号 25 は④を、解答番号 24 で⑤を選んだ場合は解答番号 25 は①を」といった、連動式の問題が特徴的でした。また、内容的に特徴のある問題としては、第2問の解答番号 12 ~ 14 の宮崎滔天 『三十三年之夢』を題材とした問題が挙げられます。文中の「ポンセ君」は「フィリピンの志士」とあるため 12 は、スペイ ン、アメリカがフィリピンを植民地としたという「知識」があれば解答できますが、 13 や 14 は知識だけでなく、簡単ではありますが資料(史料)を読み取る力が必要な設問でした。

求められる力・学習で意識すべきこと

上記のとおり、現行センター試験の知識があれば解ける問題が多かったのに対し、背景や因果関係などに関して考察を必要とする問題が増えました。また難しくはありませんが、資料(史料)を読まなくてはならないものも出題されました。これまで同様、知識はもちろんつけなくてはなりませんが、用語の丸暗記は全く通用せず、より丁寧に原因・背景・結果などを理解する必要があります。またグラフの問題が出題されることもあり年代の重要度が高くなっているので例えば、「〇世紀はどういった時代か/1930年代はどういった時代か」など、すぐに連想できる力が必要になります。年代を覚える重要度はこれまで以上に高まったと言えるでしょう。さらに日頃から資料集などに触れ、資料(史料)への抵抗感を無くしておく必要があります。

研伸館はこう対応する!

各地域の歴史や文化の理解、事象相互のつながり、原因や背景・結果の理解といった歴史の考察に繋がるところは、これまでも研伸館世界史では気をつけて指導してきました。むやみな暗記に走らず、深く理解しながら知識をつけていく方向性は今後も変わりません。グラフや資料(史料)が出されることもあり、背景知識をしっかりつけて読み解く力を養っていきます。またどういった資料(史料)が出題されてもよいように、「考えさせる」ことを授業で大切にして指導します。加えて、「年代・世紀」がこれまで以上に重要となるため、こまめに小テストを行い、「タテ(各国・地域)」「ヨコ(同時代の世界)」の理解を深めていきます。