センター試験とのちがいは?
現行センター試験と比べ、変化したところは、単語暗記による一問一答形式が減少し、文章正誤問題が増加したことです。他には、年表挿入や資料の読み取り問題が増えており、解答に導くまでの時間がかかるようになっています。資料に関しても、現行カリキュラムの教科書には未掲載のものが多く、初見で文意や地図を読み取ることができるかどうかが重要になりました。
特徴的な問題をピックアップ!
第2問の「駅家制度」に関する問題です。教科書では「駅制度」について調べても、山陽道が重視されたことは記載されていません。そのため、提示された資料の「備後・安芸・周防・長門等の国の駅館」から 「山陽道」を想定する必要がありました。つまり、教科書見開きページの「古代の日本地図」が頭に入っていないと解答できない問題だったのです。他にも「官道制度の衰退の理由」が問われていますが、これも資料の内容と「806年」という時代背景が想定できないと解けない問題でした。このように教科書全体の総合的知識が問われた問題で差が出ました。
求められる力・学習で意識すべきこと
提示された資料の読み取り力、問題で問われていることを理解する力、歴史の背景知識力といった、総合力が求められています。また、各時代の背景知識がないと解答できない問題も増えているので、歴史のすみずみまで学習しておかないと高得点は難しくなります。
研伸館はこう対応する!
研伸館では、多くの知識量で圧倒するだけの授業ではなく、グラフ・資料を多く用いて、歴史を吟味させる授業を行っていきます。また、教科書に記載されている時代背景の確認・理解は当然ながら、さらにそれらを分析し、考えを述べることができる力が必要になるので、生徒と対話をし、見落としているポイン トをチェックしながら正解にたどり着くことができるように指導しています。