センター試験とのちがいは?
現行のセンター試験との大きな相違点としては、1つの問題の文章量が多いということが挙げられます。ですから、それを正しく読み解く「読解力」が必要になります。単なる求値問題(値を求める問題)だけでなく、より深い「思考力」を要する問題も見られましたが、それらも問われていることを正しく理解すれば従来と同じように解ける問題です。また、解答の形式として、マーク式に加えて記述式も導入されています。 ただし、難易度は二次試験ほどではなく、基本事項を理解していたら解けるような問題になっています。
特徴的な問題をピックアップ!
①第1問[4] の「図形と計量」分野の問題において、正弦定理の証明そのものが出題されました。順を追って穴埋めで解答していく形式です。
②第2問[2]データ分析(3)、第3問確率(3)において、今までとは違って「道具・方法」を問う問題が出題されました。
求められる力・学習で意識すべきこと
求値問題が解けるのは当然です。それに加え、日頃の学習において教科書の定理を、『そういうもの』と割り切って飛ばすことなく理解するように意識すべきです。定理一つにしても、その成り立ちや『なぜそのようになるか』に踏み込んで理解しておかなければなりません。計算で答えを出すのではなく、数学的な性質から判断する力が必要になります。基本事項の重要性は変わりませんが、本質的に理解することと自分で考えるという経験を積むことが今まで以上に求められます。
研伸館はこう対応する!
「本質的な理解」― これは研伸館がずっと大切にしてきたものです。まず単元の導入の授業では、定理や公式の成り立ち、考えの核となるような内容を伝え、理解してもらいます。また問題解説の際には、導入授業で習ったことを確認しながら、問題を解くために必要なエッセンスの抽出をし、それらを具体的にどのように使うのか、他へどう応用するのかを伝えます。新試験で問われ方が違っても対応できるよう、「知っているから解ける」ではなく、「きちんと本質を理解しているから解ける」という状態になること を目指して指導していきます。