センター試験とのちがいは?
時間は従来と変わらず30分であるにもかかわらず、問題数が25問から37問へと増加しています。設問に関しても大問&小問が細分化され、今まで以上に多角的な面からリスニング力が問われる形式になっています。大学の講義や討論などのシチュエーションでの問題があり、出題形式は複雑化していますが、英文のレベル自体はCEFR※レベルのA1~B1(目安:英検3級から2級レベル)を基準に作成されており、決して理解しがたいものではありません。※CEFR(セファール)とは、コミュニケーション能力のレベルを示す国際標準規格です。
特徴的な問題をピックアップ!
スクリプトを聞きながら、与えられた4コマの絵の時系列を答えさせるという問題は特徴的でした。また、各情報のメモをとるようなスペースが問題文に設けられており、大学の講義を聴く設定でその講義の詳細な部分まで突っ込んだ内容が問われる問題がありました。
求められる力・学習で意識すべきこと
情報をより詳細に聞き取り、取捨選択できる力が問われるので、今まで以上に付け焼刃の対策では太刀打ちできないことは間違いないでしょう。日頃から音声の聞き取りに注力するだけではなく、情報をどう処理するかを意識しながら聞いていく、「能動的なリスニング」が今後は必要となります。また問題を解くうえでも、「同じ選択肢を2回以上使っても良い」という指示が入っている問題もあるため、現行の試験でよく用いる消去法などのテクニックが使えない可能性があり、より正確な内容把握が必要となります。
研伸館はこう対応する!
研伸館では、高1・高2のうちから普段の授業でもリスニングの練習を行っていきます。さらに今後は大学入学共通テストで出題されるような題材を意識し、複数の情報を比較して判断する力、議論を聞いて要点を把握する力を身につけられるよう、聞くときのポイントを伝授します。また、研伸館は「英語4技能」を総合的に考えています。リーディング、ライティング、スピーキング、リスニングすべての力がつながっており、基盤は同じであるということを意識しながら、どれかを学べば別の力も同時に身につけることができるような指導を行います。