センター試験とのちがいは?
80分という時間に変化はないものの、従来からあった発音・アクセント・文法・構文等の『知識』を問う問題が消え、すべて読解の形式となり、内容に関する設問のみになっています。問題数も54問から43問に減少したものの、すべて英文の内容に関するものになったので、受験生にとっての負担はそれほど変わらない、いやむしろ増えると言えるかもしれません。
特徴的な問題をピックアップ!
①無機的な問題設定から有機的な問題設定への変更従来の単に事実を読み取って解答をさせるというものから、事実ではなくある意見に基づいて解答させたり、英文から読み取れる感情の変化を解答させるなど、単なる情報処理ではなく、生徒の思考力を問うような問題が出題されています。
②答えの個数の分からない選択肢の導入従来のセンターでは各問いに1つの答えを選ぶものが主流でしたが、今回のテストでは答えを複数個 (しかも何個正解かわからない)選ばせる問題が出題されています。
求められる力・学習で意識すべきこと
答えを複数個選ばせる問題などでは、現行の試験でよく用いる消去法などのテクニックが使えなくなる可能性があります。よってより正確でかつ素早い英文の読み取り・内容把握が必要となり、さらに設問を的確に解析する総合的な力が求められます。
研伸館はこう対応する!
2018年度から英語4技能対策の一環として研伸館の英語の授業内で行っている「スピーキングカリキュラム」では、生徒が自ら能動的に考えて発信するスタイルをとっています。実用的な文法学習と実践的なトレーニングを通して、知識の運用化、思考力の養成をはかっています。これを引き続き行いながら、日常生活に関わるウェブサイト、ポスター、ブログ、記事、新聞コラム、レポート、物語など、場合によっては図表を含めた多岐にわたる英文を読みこなせるよう様々な題材を用意します。