世界史Bは「知識」を前提とした「考える」問題
資料(史料)のある問題が格段に増えた
センター試験ではリード文や写真を見なくても解ける問題がほとんどでしたが、
平成30年度(2018年度)試行調査では資料(史料)を読んで解答する問題が増えたため、ほぼ全ての問題文を読む必要があります。
単純な「知識」だけでは解けない問題が増えた
これまでのセンター試験が文章正誤問題を中心としたシンプルな「知識」重視の問題が多かったのに対して、文章や写真などの資料(史料)を読んだ上で「思考力・判断力・表現力」を問う問題が多くを占めています。
人名や国名などの単純な「知識」を問う問題ではなく、人名とその人物の業績を組み合わせる問題や、事象の展開を問う問題などが出題され、用語を知ってさえいれば答えられるといった問題は減少しています。
グラフ読み取り問題も、これまでは「年代」を覚えていれば類推して解ける問題が大半でしたが、資料(史料)から読み取った情報を元に、歴史的要因を「考察」した上で短文を選択するという問題が出題されました。
なお試行調査では、現行の36問から34問の出題となりましたが、こうした状況からセンター試験に比べ、解答に時間がかかると考えられます。
形式の変化
文章正誤問題が大半を占めるセンター試験から出題形式に変化が見られ、試行調査では様々な形式の問題が出題されています。これまでのセンター試験にはない問題も見られました。
例えば、「解答番号24の正答が複数あり、解答番号24で①を選んだ場合は解答番号25の正答は④に、解答番号24で⑤を選んだ場合は解答番号25の正答は①になる」という、
選んだ解答によって次の解答が変わるといった、連動式の問題が特徴的でした。
研伸館では…
このような分析を元に、講師が作成したオリジナル教材で実力養成を行っていきます。高3生対象の「共通テスト講座」では、共通テストで出題が予想される形式の問題に触れながら、求められる「思考力・判断力・表現力」を身につけていきます。
表層的な知識やテクニックを教えるのではなく、深く理解することでどんな角度から問われても必要な形で知識を取り出し答えられるようになることを心がけ、指導していきます。
また、高1・高2の授業の中でも、「本質的な理解」を通じて、将来共通テストに対応できるようになる力を身につけていきます。